2016 November
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軽井沢では溜まった仕事を抱えていることが多い上、朝はスキーに行く・・・更 に大きなマーケットが無い。ランチもディナーもお魚を頂きたいので時 間のあ る時にいろいろなお魚を半調理して冷凍、ラベルにお魚の名前を書いておく。並 べて見るとなんだか現代アートのよう。 |
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主人がウィーンでお世話になった方々にお礼の品とお手紙をお送りする。和風の 物を差し上げてもライフスタイルが違いすぎて、かえってご迷惑になる ことも あるので「桐箱に入れた名刺サイズの和紙」が我が家の定番。名刺としてお使い 頂かなくてもメッセージカードや、ホームパーティーのネーム カードにして頂 けるのでは?と。岐阜の美濃で作られたぽってりとした地厚の和紙の美しさ、本 美濃紙の技法は国の重要無形文化財であり、本美濃紙は ユネスコの無形文化遺 産登録として認定されているそう。母から教わった外国の方への贈り物、切手も ストーリーのあるものを選んで。 |
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母亡き後、母の小学校からの親友D氏にお手紙を書くのがとても嬉しい。お嬢様 は私の家庭教師をして下さっていた先輩でもあり、家族ぐるみどころで はない 「歴史的友人」。北京で育った2人、旧城内に点在する細い路地「胡同」−フー トンで遊んだ思い出話を母がよくしてくれた。私は子供ながらに 「どんな所だ ろう?」と想像しながらこの話を聞くのが大好きだった。中学2年生の時、実際 に母の育った家を訪ねる機会がありそのスケールの大きさ とコスモポリタンな 環境に本当に驚いた。「胡同」の絵のカードを見つけ早速お手紙を書く。 |
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パリからのお土産、と言っても今や日本で買えないものを探すのは至難の業。父 の古い友人の建築家O氏から、パトリック・ロジェのチョコレートを頂 く。パ リのサンジェルマン通りとベルギーにしかブティックがなく日本ではネットでし か買えない貴重なチョコレート。ルチオ・フォンタナの絵のよう なパッケージ も美しいけれど、圧巻はその中身。「ぎっしり」と言う言葉がぴったりな程ギッ シリ!更に箱の底には厚いチョコレートの板が入ってい る、つまり板チョコ。 重さも「ずっしり」と重く、コレを手荷物で持って来て下さったことを考える と・・・、何事も通なO氏の素敵なお心遣いに感 謝。 |
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母の形見をお世話になった方々に少しずつ差し上げる・・・とは言っても大きな 物はご迷惑になるし、でも親しい方には何か持っていて頂きたい。そん な思い で母のモノを時間のある時に整理してきたこの一年半、母の親友のお嬢様には愛 用していたロケットを。私とお揃いなのもとても嬉しい。強運 だった母にあや かってA嬢を守ってくれますように・・・。 |
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旅先で思い出に、とアクセサリーやキーチェーンを買っても仕事柄使えないので バッグチャームに作りかえる。その日のお集まりにちなんだバッグ チャームは カンバセーション・ピースにもなるし、アクセサリーとしても素敵。ウィーンで 買ったアウガルテンの陶器製の馬のペンダントは、ウィーン のスペイン馬術学 校の記念品。チェコのプラハではモーゼルのクリスタルのキーチェーンを購入、 こちらもバッグチャームに。エールフランスの友人か ら頂いたタグは機内手荷 物に付けるチャームに。 |
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パリに着いた30年前はメールもなく、それ以前に友人も居なかったので毎日 せっせとお手紙を書いていた。母からはほぼ毎日ハガキが届き日本の生活 が手 に取るようにわかるのが嬉しく、私もそれに応えるように美しい切手やカードを 選んでパリの生活を報告していた。今読み返してみると一つの物語 のような往 復書簡。封書の時には美しい切手を組み合わせて貼るのも楽しく、それを母は大 切に取っておいてくれたのだった・・・。切手帖に並んだ懐 かしい切手の 数々、消印を見て遠い日々が蘇る。 |
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来年の打ち合わせに青山のギャラリーの方がアトリエにおいでになる、もう20 年来のお付き合い。「UN GRAIN」−アングラン、フランス語で「一粒の 種」を意味するメゾンのお菓子を頂く。小さくてさりげない物が好きな私にぴっ たりなミニャルディーズ(上 品で可憐な)なお手土産。上質なモノを少しだ け・・・こんなプレゼントがとても嬉しい |
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父のカーヴから面白いワインを出してもらう。1987年のサンテ・ミリオン。 1986年にチェルノブイリがあり、1987年はヨーロッパ全域が不 思議な 天候に見舞われた年。良質なワインの産地として名高いボルドーの近くサンテ・ ミリオン、この年のワインはなかなか珍しい。ラベルもコルクも 年季が入って いてなんだか「魔法のぶどう酒」の佇まい・・・。 | page top |